【7月23日(木) 2日目】
この日は朝から半日観光ツアーに参加し、中心から少し離れたところを見に行きました。
まず訪れたのは
モンジュイックの丘。
「ユダヤ人の山」という意味なのだそうです。
海も見えます。
遠くにサグラダ・ファミリアも!
1992年のバルセロナ五輪でメインスタジアムとなった競技場の中を覗くことも出来ました。
2日前に行われたマドンナのコンサートの撤収作業中でした。
競技場に向う道は歩くのも疲れるような急な坂道で、
「ここを有森選手が走って行ったのか~」
と想像すると、いかにマラソン選手が強靭な体力を持っているかが分かります。
バスから見えたレンガ造りの素晴らしい建物は、元・闘牛場。
現在はショッピングセンターへと改築工事中だそうです。
次なる目的地は
グエル公園。
パトロンのグエルの依頼でガウディが手がけた公園で、もともとは分譲住宅地として販売する予定だったそうです。
しかし、旧市街から離れたところであるため買い手がつかず、予定の60戸のうち、実際に建てられたのは2つだけだとか。
この日は観光客が多いので、脇の入口から入場しました。
左にそれる階段を下りて行くと、恐竜の背骨のような回廊が。
雨や日差しをよけられるように・・・という配慮だそうです。
現在は博物館になっているガウディの家。
中に入る時間はありませんでしたが、ガウディがデザインした椅子、ベンチ、チェストなどが展示されているそうです。
正面入口の方に回ってくると、モザイクでできたトカゲさんの口から水がぴゅ~
階段を上ると、分譲住宅が完成した際には市場にすることを想定して作られたという空間。
その左側には、日本でCMにも使われたという見事な廊下。
肋骨の中に入ったみたい。
先ほどの市場の上は、大きな広場になっています。
広場の縁にあるベンチは、工夫たちを裸にして腰掛けさせ、長く座っても疲れないように設計したのだそうです。
確かに、突起の部分がちょうど腰の辺りを支えてくれます。
正面入口に向って、左側は事務所として使われるはずだった建物(今はお土産屋)、
右側は門番小屋として使われる予定でした。
その外観から「お菓子の家」と呼ばれているというから、納得
ツアーの限られた時間では一部しか見学できなかったけれど、とにかくガウディの想像力には驚くばかりでした。
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午後はまた街の中心に戻ってきました。
現在も字際に使われている
サン・パウ病院は、カタルーニャ音楽堂と同じくモンタネールの作品。
こちらも世界遺産に指定されています。
145,000平方メートルの敷地に48の病棟が建つそうですが、あまりに広いので一部の建物を見るにとどめました。
これらの素晴らしい建物の前に救急車が止まっていたり、手術着姿の人々が往来する姿は、「機能する美しさ」とでもいえるでしょうか
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バルセロナ在住の方から「外を見るだけでなく中も是非見学してください」と勧めていただいた
カサ・バトリョ。
海をイメージして作られたという邸宅。
バルコニーは帆船をイメージしているそうです。
中に入ると、これまたなんとも摩訶不思議な空間でした。
ランブラス通りを見渡せる2階の窓。
通りと反対側にあるテラス。
テラスから建物の裏面を見たところ。
建物の中心にもパティオのような空間があり、太陽光が隅々の部屋まで入るように工夫されていました。
また、タイルの色は上部からの光を考慮して上に行くほど濃くなっており、下から見上げると同じように水色に見えるようにという工夫が施されています。
屋上にいたっては、遊び心全開。
排気や通気なども工夫されているそうですが、住み心地がいいかどうかは分かりません。。。
徹底的に直線を排除したという空間は、船酔いしそうでした・・・
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現在もマンションとして実際に人が住んでいる、
カサ・ミラ。
モンジュイックの石切り場から切り出された石灰岩をそのまま積み上げて作られたそうで、「ラ・ペドレラ(石切り場)」とも呼ばれています。
「お宅拝見」とはいきませんが、最上階にはガウディの作品の平面図、立体模型の展示や、ビデオを上映しています。
屋上に抜けると、兜をかぶった兵士たち…のような煙突。
中庭を中心に円を描いて並ぶ部屋たち。
モデルルームも見ることが出来ました。
…素敵