【6月22日(月)2日目 午後】
アウシュビッツ強制収容所見学のツアーから昼過ぎに戻り、軽く昼食を取ってすぐに
ヴィエリチカ岩塩採掘場 Wieliczka Salt Mineのツアーに参加しました。
この旅行会社のツアーでは、一日でアウシュビッツとヴィエリチカの両方を見られるというのがウリだそうです。
もちろん、旦那さんの弛まぬ研究の結果、このツアーになりました
クラクフ歴史地区、
アウシュビッツ強制収容所とともに、このヴィエリチカ岩塩採掘場も世界遺産に登録されています。
クラクフの中心からはバスで30分くらい。
この黄色い建物の右脇に入口がありました。
目が回って気持ち悪くなるくらい長い螺旋階段をひたすら下ります。
おえー、もう無理ー
と思い始めたら、ようやく下に付きました。
坑内には、当時の採掘の様子を表す模型が並んでいます。
その昔は馬の力を使ってリフトを動かしていたそうです。
グループの中から何名かが実際に動かしてみてました。
資料により諸説あるようですが、13世紀頃からは確実に採掘が行われていたようです。
当時は塩は食べ物を貯蔵するために用いられる貴重なもので、金と同じくらい高価なものでした。
それを掘り出す抗夫たちの待遇は非常に良く、大金持ちになった・・・とガイドさんが言っていました。
でも、キツイ労働だったんだろうなぁ。
採掘の再現よりも多いのが、抗夫たちが片手間に作ったという数々の彫刻たち。
みんな岩塩で出来ています。
趣味もここまで来れば芸術。
びっしりと塩が付いた壁も。
わかりづらいですが、真ん中の透明な部分は塩の結晶で、触るとツルツルします。
クライマックスは巨大な礼拝堂。
現在も毎週日曜にミサが行われているそうです。
シャンデリアも塩の結晶で作られています。
ガイドさん、
「シャンデリアの真下にカメラを置くと、シャンデリア全体の写真が撮れるんだよ!」
と旦那さんのカメラでやってみてました。
「・・・で?」
って感じですが
浮き彫りの『最後の晩餐』。
ここを訪れたこともあるヨハネ・パウロ2世の像も、もちろん岩塩。
真っ暗な地底湖にやってくると、
「サプライズがあるよ!」
と、したり顔のガイドさん。
ショパンの調べにのり、あっちこっちにライトが点滅して・・・。
・・・
そういえば、ショパンはポーランド出身でした。
3.5kmの道のりを歩き終える頃にはもうヘトヘト。
危なっかしいエレベーターで、ようやく地上に戻ることが出来ました。
いくつかの演出に少々残念な感じは否めませんでしたが、歴史のある場所だということは十分分かりました。
***
日本にいたときは、正直、旅行先としてポーランドが頭に浮かぶことはありませんでした。
前回は友人を訪ねて、今回は「アウシュビッツを見たい」という旦那さんに連れられて、両方とも素晴らしい経験でした。
とにもかくにも、ポーランドの豚肉はウマイ。