バレンタインデーの夜、
葉加瀬太郎さんのコンサートに行ってきました。
今回の会場は
Cadogan Hallというところ。
ブランドショップが立ち並ぶSloane Squareの一角にあります。
ここらへん、去年チェルシー・フラワーショーで来たなぁと思いながらバスで到着。

地味に、怪しげな光を放ちながら建ってました。
中に入ると、気のせいか、フジ子さんのときよりも
駐在ムードが色濃く出ているような。
バレンタインだからなのか、ゴージャスでドレッシーな人が多い感じがしました。
普段着に毛が生えた格好の私はちょっと気後れ。。。
年末のエジプト旅行で同じツアーだった人たちを2組も見かけたり、旦那さんの同窓会の知り合いのご夫婦がいらしたり。
ホントに狭いなぁ、ロンドンの日本人社会。
二階席だけどよく見えます。

9割方日本人だけど、白人同士のカップルもちらほら見えました。
開演時間が過ぎると、モジャモジャ頭の葉加瀬さんと、ポーランド人の若手ピアニストMaciejさんが出てきました。
前半は二人のみ、休憩を挟んで後半は、ロイヤル・フィルハーモニーのメンバーが加わっての演奏でした。
前半、
はぁぁぁぁぁぁぁ、気持ちよく眠りに・・・・・というところでインターバル。
私、クラシックのコンサートでどうしても最後まで起きていられないようです。。。
後半は知っている曲も多く、最後は手拍子まで出て寝ているヒマはありませんでした。
全曲目は次の通り。
Four Romantic Pieces Op.75 /Antonin Dvorák
Sonata No.1 in G major Op.78/Johannes Brahms
Romance in A major Op.94-2/Robert Schumann
Salut d’amour/Edward Elgar
Etupirka/Taro Hakase
Prelude and Allegro/Fritz Kreisler
Open Arms/Steve Perry, Jonathan Cain
I Give You Spring/Taro Hakase
Meditation from Opera "Thais"/J.E.P Massenet
Another Sky/Taro Hakase
Never Give Up/Taro Hakase
Fiddle Faddle/Leroy Anderson
Celine Dion : To Love You More
葉加瀬太郎さんについて事前に知っていたことは、
・高田万由子さんと結婚して家族でロンドンに住んでいる。
・週末にJ-WAVEで旅行に関するラジオ番組のナビゲーターをしている。
(聴くつもりはないのに、なぜかたまたまよく家にいる時間にやってました)
・「情熱大陸」のテーマソング。
・・・って、なんと貧相な知識。
調べてるうちに思い出したのが、
・クライズラー&カンパニーのメンバーだったこと。
そして、コンサートに行って初めて重大な事実が、
・セリーヌ・ディオンの曲(=To Love You More)の作曲段階から携わり、1996年から3年間もワールドツアーに同行していた。
ひゃ~、びっくり、知らなかった
知らなかった自分にも驚いた。
コンサート自体は、本当に楽しめました!
聴いたことのある曲が多かったし(ジャーニー好きの私には、Open Armsは痺れました)、
とにもかくにも、演奏する葉加瀬さんの楽しそうなこと!
見ているこちらまで楽しくなってしまいます。
曲についてのエピソードもひとつひとつ面白くて、
「Never Give UpはマスカラのCMソングだったので、
こすっても泣いても落ちないっていうのをヴァイオリンで表現してくれと言われました(笑)」
で、会場爆笑
私にはヴァイオリンの演奏の良し悪しは分からないけれど、
葉加瀬さんが今の地位を築いたのは、関西人ならではの
Japanese ラテン系キャラの力が大きいのではないのでしょうか。
底抜けの明るさが、運もお客さんも呼び込んでくるような気がします。
もさもさ頭を情熱的に振り乱して弾く姿は、きっと誰にも真似できません。
恐るべし、ブランディング・・・
なんとなく、
「揺るぎない、楽しさ」というイメージが浮かんできました。
パンフレットの笑顔も、味がある。

こんなご時世だからこそ、彼の演奏を聴くと元気になれますよ~!
次のロンドン公演は6月だそうです。