【6月14日(日)5日目 エーゲ海クルーズ:クレタ島、サントリーニ島】
午前中はクレタ島の中心地、
イラクリオンに上陸。
クレタ島はギリシャ最大の島で、兵庫県とほぼ同じ面積。
人口50万人のエーゲ海を代表する島です。
我々はイラクリオンの南方7kmにある
クノッソス神殿を見学するツアーに参加しました。
ギリシャ神話には、
クレタ島のミノス王が一度入ったら二度と出ることのできない迷宮を建てて、ミノタウロスという怪獣を封じ込めた
・・・という言い伝えがあるそうですが、長い間神話上の話に過ぎないと考えられていました。
しかし、イギリスの考古学者アーサー・エヴァンスが1900年に発掘を始めると、その宮殿が実在することが分かりました。
約3700年前に作られたこの宮殿は、160m四方、中央には大きな中庭があり、部屋の数は1200以上
あったと言われています。
一部は4階建て構造の場所もあり、階段が複雑に入り組んで、正に迷路のような構造です。
宮殿の西側は神殿として使われており、大きな倉庫もありました。
私が3人くらい入ってしまいそうな大きな甕には、オリーブや油、穀物などが保存されていたそうです。
北側の部屋にある「牛の上のアクロバット」の複製。
ギリシャ以外の国からも選手がやってきて、競技が行われていたことを示す絵のコピー。
アフリカの選手です。
すごい。
これぞオリンピックの前身
玉座の間。
その前にある、モザイクのような色彩のある床。
3700年前の色が今も残っています。
東側の王宮部分。
4階建ての複雑な構造なのに、下の階まで光が取り入れられられるように設計されていたというからビックリ。
女王の間にあるイルカの壁画。
色あいがカワイイ
イルカは平和の象徴だったそうです。
これはその当時使われていた水道管。
うまく組み合わせられるようになっています。
このクノッソス宮殿にも水洗トイレがあったそうです。
人間って、進歩しているようでいて、そんなに昔と違っていないかもしれない
***
午後、最後の寄港地、
サントリーニ島。
ギリシャではティラ島が正式名称です。
今までの島とは違い、切り立った崖。
白い家が断崖の上部に連なっているのが見えます。
この島に残るアクロティリ遺跡は、火山の噴火で一瞬にして消えてしまったクレタ文明の当時の姿を伝える貴重な文化遺産として知られているそうです。
謎めいた歴史ゆえ、幻のアトランティス文明・・・?と噂されることもあるそう。
私たちは島の北部にある
イアという町を訪ねるツアーに参加しました。
この町は白い壁に青い屋根の建物、海に沈む夕日・・・という、のギリシャの代名詞のような光景が見られることで有名です。
斜面にはレストランやカフェがたくさん。
よく写真に使われる教会だそうです。
観光客もたくさんいました。
こんな道をブラブラ歩いていると後ろから、
「ソーリー!タクシー!」
と声が。
ロバのタクシーがやって来ました!
斜面が多い場所ゆえ、ロバさんが活躍するんですね。
海に面したカフェでお茶(私はビール)を飲み、短い時間ですがイアを満喫しました。
***
ギリシャの食べ物を少し。
アテネで見かけた量り売りのお菓子屋さん。
ドライフルーツもいっぱい!
店内には
「からすみあります」と日本語で書いてありました
滞在中何度も食べたのが、グリークサラダ。
しょっぱいフェタチーズがポイントです。
イギリスのコッテージパイにも似たムサカ。
ナスとチーズの重ね焼きで、とても食べやすかったです。
スーパーで買った地元のビール。
スッキリ味で、暑い中歩いたあとに、
く~!ウマイ!
ギリシャでも思い切り食べて飲んで、よい旅になりました。